Memsource 翻訳支援ツールの進化と未来 - 翻訳支援ツールの進化は翻訳をどう変えるのか?

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Interview

左:加藤 じゅんこ氏 右:林 祐一郎氏

翻訳の品質安定と効率化に欠かせない翻訳支援ツール。世界中に数多くの製品がありますが、今回は弊社でも導入している「Memsource」をご紹介します。
Memsourceはチェコ共和国のMemsource a.s.(代表者:David Canek, CEO)が開発を手掛けた翻訳支援ツールで、使い勝手とコストパフォーマンスの良さから、導入する企業や利用する翻訳者が増えている現在注目のソフトウェアです。同社日本窓口、加藤じゅんこ氏にその特長についてお伺いしました。

Memsourceの製品コンセプトと特長

林:弊社では、品質の安定や翻訳作業の効率化に翻訳支援ツールは欠かせないと考えており、出来るだけ多くのユーザーにも翻訳支援ツールを導入していただきたいと思っております。一方で、支援ツールには操作の慣れやコストの問題もあり、ハードルが高いと感じられる方も少なくありません。その中で、Memsourceは他のツールに比べて比較的スムーズに導入が進んでおり、弊社では支援ツールの定番として定着しつつあります。どのようなコンセプトで製品を開発されたのでしょうか?

加藤じゅんこ氏

Memsource(メムソース) 日本窓口
ジャパン マーケティングマネージャー 加藤じゅんこ氏

加藤:「いかにお客様にとって使いやすいツールであり続けるか」が、製品のコンセプトです。ここで言うお客様とは、御社のような翻訳会社様はもちろん、一般企業様も含まれます。そういった方々が使いやすいサービスをいかに提供するか、という視点に立っています。
たとえば弊社は、皆様の声を伺う営業部隊やサポート部隊と、その声を集約したものを開発する部隊との関係がとても緊密です。その中で取捨選択を続けて、必要と思うものをきちんと取り入れていく。それを繰り返すことで、皆様にとって「より使いやすいツール」になると考えています。

林:確かに、弊社内でもMemsourceは必要な機能を直感的に操作できると評判です。

加藤:そう言っていただけて光栄です。製品を開発する際には、プログラムの部分が難しいと思われがちですが、それよりもどんな機能を搭載するか、搭載しないかという選択が一番難しく、また重要なポイントになりますね。

林:弊社でもこれまで、様々な翻訳支援ツールを利用し、また普及させようと試みてきました。しかしメリットを実感してもらうのに相当な時間を要しました。効果はあるはずなのに、なかなか使ってもらえない。社内でさえも、支援ツールの利用を負担と感じることがありました。理由は明確で、使いづらさやとっつきにくさが原因でした。
ところが、Memsourceの場合は違っており、使い始めた部署ですんなり使ってもらえて、あっという間に社内に広まった。そうして今度は、翻訳者の方々にも使っていただけるようになりました。

加藤:Memsourceの、どのような点を評価していただいたのでしょうか?

林:クラウド型ソフトでツールをインストールする手間がかからず、オンライン上でファイルの送受信や工程管理がスムーズに行える点が評価されています。用語や翻訳メモリの管理機能はもちろん、翻訳のプロジェクト管理システムとしてもMemsourceの利便性を感じています。

加藤:翻訳支援ツールは、最近特に、分野を問わずどんどん広がっていますね。そのような状況下で、御社は早くに支援ツールを導入されたと思うのですが、実作業を行う翻訳者の方々は、極力難しいツールは使いたくない、むしろ本業である「翻訳」に力を注ぎたい、と思っていらっしゃいます。そのような方々にもMemsourceは馴染んで使っていただけるのではないかと思っています。翻訳者の方も含めつつ、皆様の「こう使いたい」を体現しながら製品を作っていくべきだ、と考えています。

セキュリティ面から見たMemsourceの強み

林さん

株式会社翻訳センター 工業・ローカライゼーション
営業部 東京オフィス マニュアル部門 スーパーバイザー 林 祐一郎氏

林:Memsourceがクラウド型ということで、セキュリティ面を気にされる方も少なくないと思いますし、クライアント企業様からは、「情報漏洩の危険性はないか」と必ず聞かれます。翻訳で扱うのは機密性の高い情報が多いこともあり、そのような懸念が生まれるのは当然だと思いますが、このリスクに対してはどのように取り組まれているのでしょうか?

加藤:弊社としても、セキュリティ対策は何よりも大事なものだと考えています。安心して使っていただくことが大前提ですので、そのための取り組みも行っています。
具体的に申しますと、弊社はセキュリティに関するISOを取得しています。また、クラウドであるからこそ、弊社の製品は従来のプラットフォームよりも、機密性が高いとも言えます。クラウドであれば、大事な文書や言語資産、翻訳メモリ、用語集などの一元管理や権限の設定が可能かつ容易となります。
それに、Memsourceのシステムでは、サーバーにデータが格納されているときも、通信中も、データが全て暗号化されています。不正なアクセスがないようにブロックしていますが、万一アクセスされて情報が抜き取られても、それは全く意味をなさない解読不能な文字の羅列でしかありません。

林:クライアント企業様としても、社内での情報管理と同程度のセキュリティ対策が施されていなければ、導入をためらうはずです。

加藤:暗号化システムは、実際に金融機関などで使用されているものと同じです。他にも、文書のダウンロードを禁止しているとか、クラウドへのログイン時の記録を取る、ログイン時の二段階認証が必要、といった機能を搭載しています。
ただ、セキュリティレベルが高くなりすぎると、そこまで求めていないお客様には不便になってしまうので、お客様のニーズに合わせて設定していただけるようになっています。

林:一律に強い制限をかけて利便性を犠牲にするのではなく、お客様の事情にあわせて利便性を損なわずに情報セキュリティ対策ができるのは、Memsourceの大きな強みだと思いますね。

初期導入費用、ランニングコストについて

林:これまで翻訳支援ツールといえば高額なソフトウェアというイメージがありました。もちろん、その機能や利用するメリットとの比較で評価すべきなのですが、クライアント企業様によっては価格が高すぎてそもそも検討の俎上にすら上らない、ということもありました。その点、Memsourceはコスト面でのハードルが低いように感じます。料金体系、契約形態の特長を教えてください。

加藤:まず30日間の無料トライアル期間に機能を十分にお試しいただき、ご納得いただいてからご購入・ご契約となります。なお、イニシャルコストはゼロ、月額のアカウント料金のみをお支払いいただきます。アカウント数などによって金額は変わりますが、使い始めやすいものとしては、日本円に換算すると月額約12,000円から※1、標準の月額で約47,000円から※1、となります。

林:支援ツールとしての機能に不足感がないため、利用しやすい価格だと思います。無料トライアルができ、イニシャルコストが不要となると、気軽に導入していただけそうですね。

加藤:アカウント数の増減も自由に行えるので、少数のアカウントから開始、段階的にその数を増やしていくような運用を行っていただくことも、その逆も可能です。

林:組織的に導入する場合、重要なポイントになります。

加藤:もう1つ、これはMemsourceのこだわりでもありますが、登録翻訳者の皆様にも気軽に使っていただきたいとの思いから、企業用エディションを購入していただくと、登録翻訳者用のアカウントが無料で付きます。契約数にもよりますが、相当数をご利用いただけます。翻訳者に無料で使ってもらうことで、より翻訳メモリを蓄積していただきやすくなります。

林:翻訳支援ツールは、我々のような翻訳会社だけが使うよりも、ご依頼主であるクライアント企業様やパートナーである翻訳者様と一緒に利用することで、品質安定や作業効率の効果が最大化されると考えています。コスト面での導入のハードルが下がることで、理想の形に近づいているように思いますね。

現状のMemsourceと今後の展望

林:今後御社はどんな方向を目指し、どう変わっていくのか、展望を教えていただけますか。

加藤:弊社は2010年にチェコで産声を上げ、2011年に最初のエディションをリリースしました。まだ若い会社です。そのような中で、様々な機能の搭載、アップグレードを続けていて、ユーザーインターフェース(UI)も含め、翻訳会社、企業様の声を聴きながら進化しています。また、最近では、日本の企業様からのお声を頂戴したことが契機となり、日本語のユーザーインターフェースや他の機能が搭載されました。より身近で使いやすいサービスであり続けたいとの思いから、決定しました。

林:日本語のUIは、できるだけ多くのユーザーに利用してもらいたい弊社としては、重要なポイントです。企業様からのお声とのことでしたが、弊社からも様々な要望を出しており、柔軟にご対応くださっていますよね。テクニカルな問題でも丁寧なサポートをしていただいており、助かっています。

加藤:開発側としては、ユーザーの声をいただけるのはとてもありがたいことですね。特に、御社からのご要望は長年の翻訳業界での経験に裏付けられたものが多く、こちらこそ参考にさせていただいています。

林:今後とも開発のご継続を、ぜひよろしくお願いします。他には何かございますか?

加藤:そうですね、本来「翻訳支援ツール」は翻訳メモリと用語集を活用するツールというものでした。それが時代と共に進化し、現在は翻訳のプロジェクト管理をはじめ様々なところに使われている「翻訳プラットフォーム」の機能としての進化を遂げていると思いますし、Memsourceもそのようにご利用いただけるツールです。そして今後に向けて、更に皆様の業務の効率化に活かしていただける翻訳プラットフォームとして開発が進んでいます。たとえば、外部システムとの連携や自動化機能、プロジェクトの効率的な管理、そういった面を今後充実させていく予定です。

林:翻訳業務の担当者は、パソコンを立ち上げたらまずMemsourceにアクセスして業務を開始する、というイメージでしょうか。

加藤:そうですね。そしてボタンを押すだけで、もうかなりのところまで自動的に作業が進んでいく、というのがいいなと思います。Memsourceによって効率化でき、作業時間を減らせた分、人は、人にしかできない部分により力を注いでいただけるようになれば、と思っています。これによって、お客様の業務の質を上げていただきたい、競争力を高めていただきたい、と。

林:徹底したユーザー目線ですね。今後、ユーザーにとって、ますます便利な機能が実装されていくことを期待しています。本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

加藤:こちらこそ、本日はありがとうございました。

※記事の情報は取材時点(平成29年2月)のものです。サービス内容、料金に関しては変更されることがありますので、
詳しくはメムソース社にお問い合わせください。
※1. 1ユーロ120円換算
取材日時 2017年2月

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