創業40周年のご挨拶
2026.4.28

株式会社翻訳センターは、本年、創業40周年という大きな節目を迎えました。1986年の創業以来、私たちは一貫して「言葉」を通じて企業活動を支え、国内外のビジネスや社会をつなぐ役割を担ってまいりました。これまで当社に関わってくださったすべての皆さまに、心より御礼申し上げます。
今から40年前、当社が産声を上げた当時の翻訳業界を振り返ると、その環境は現在とは大きく異なるものでした。原稿や納品物は主に紙でやり取りされていた時代。インターネットもまだ普及しておらず、翻訳者が一つの専門用語を調べるにも、多くの時間と労力を要していました。そうした中で、私たちは「正確に、誠実に、言葉を届ける」ことを使命に、一件一件の翻訳と真摯に向き合ってきました。
その後、パソコンの普及や翻訳支援ツールの登場とともに、データ管理や作業効率は飛躍的に向上しました。さらに近年では、機械翻訳、そして生成AIの台頭により、翻訳を取り巻く技術環境はかつてないスピードで進化を続けています。同時に、人やビジネスのつながりも進化を遂げてきました。国対国の関係性を前提としていた「インターナショナル」という枠組みから、現在では複数の国や地域が同時に関わり、言語や文化の異なる人々が一体となって価値を生み出す、より複雑で多層的な「グローバル」な関係へと広がっています。
40年の歩みの中で、翻訳センターもまた、この時代の流れに歩調を合わせながら発展してまいりました。2012年には第2次中期経営計画において、「すべての企業を世界につなぐ 言葉のコンシェルジュ」という経営ビジョンを策定し、翻訳を中核に、通訳・人材サービスなどを担うグループ会社との連携を一層深めてまいりました。専門性や役割の異なるグループ各社が知見と機能を持ち寄ることで、お客さまの多様で高度なニーズに応える体制を整え、より総合的な言語サービスサプライヤーへと進化しています。
今後も技術の進歩は加速していくでしょう。しかし、どれほど技術が進歩しようとも、翻訳の社会に果たす役割の本質は変わらないと、私たちは考えています。それは、単に言語を置き換えることでも、単に流暢な文を作ることでもなく、情報を正しく伝え、人と人、企業と社会をつなぐ「信頼の架け橋」となることです。
翻訳センターはこれからも、最新の技術を積極的に取り入れながら、人の知見と経験を融合させることで、社会にとって真に意味のある翻訳・言語サービスを提供し続けてまいります。そして、次の10年、20年、その先の未来においても、グローバル社会における円滑なコミュニケーションを支える存在でありたいと考えています。
40周年という節目を新たな出発点として、今後もお客さまと社会に信頼される企業であり続けるよう努めてまいります。引き続き、株式会社翻訳センターへのご支援、ご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2026年4月
代表取締役社長 二宮 俊一郎