プレゼンタイプと例文紹介 ~はじめての 英語プレゼンテーション~

2025.10.15

  • イベントレポート
プレゼンタイプと例文紹介 ~はじめての 英語プレゼンテーション~

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    翻訳センターでは、「英語コミュニケーション」にフォーカスしたセミナーをシリーズ開催しています。「お客さまの『言語』に関するお悩みを少しでも解消したい」と考え、さまざまなテーマを取り上げている大人気の無料セミナーです。

     

    この記事では、シリーズ第8弾「はじめての英語プレゼンテーション ~6つのプレゼンタイプ解説~」(2025年9月開催)のセミナーをレポートします。

    とらんちゃん

    プレゼンにはいろんなタイプがあるみたいだよ。
    みんなはどんなプレゼンが得意かな?

    セミナー情報

    「このプレゼン資料、伝わる構成になっているかな・・・?」

    「プレゼンタイプってなんだろう。ポイントは・・・?」

     

    このような英語プレゼンに関するお悩みが、これまで多くセミナー事務局へ寄せられていました。

    そんな皆さまのお声から、英語プレゼンでよく使われる「6つの構成タイプとそのポイント」を解説するセミナーを開催しました。

     

    講師は、英語コミュニケーションセミナーシリーズでおなじみの木村 達也先生です。木村先生はGlobish(英語を母語としない話者向けに考案された英語コミュニケーションメソッド)の認定講師です。日本人の英語プレゼン力向上にかける想いが大変強く、今回も熱意あふれる講義となりました。

     

    それでは、ほんの一部となりますが、セミナーで紹介した内容を見ていきましょう。

    プレゼンテーションのタイプ

    「プレゼンテーションのタイプ」とは、目的や構成、伝え方の特徴によって分類されたプレゼンのスタイルです。

    何を達成するためのプレゼンか、どんな場面でプレゼンを実施するかによってタイプを使い分けることで、聞き手への伝わりやすさが向上し、プレゼンの目的である行動変容を促します。

    今回のセミナーでは、数あるプレゼンテーションのタイプのうち、ビジネスで役立つ以下の6種類にフォーカスして解説しました。

     

    1. Informative Presentation(情報提供型)
    2. Persuasive Presentation(説得型)
    3. Demonstration Presentation(実演型)
    4. Instructional Presentation(教育型)
    5. Pitch Presentation(提案・営業型)
    6. Technical Presentation (技術・専門型)

     

    この記事では、特に注目したい2つ、「1. Informative Presentation(情報提供型)」と「5. Pitch Presentation(提案・営業型)」を深掘りします。

    Informative Presentation(情報提供型)

    研究発表や業績報告など、データや事実を整理して伝えたいシーンでは、「情報提供型」を使用できます。

     

    作成のコツ

    • スライドは簡潔に!
    • データや事実にはグラフやチャートを活用
    • シンプルでわかりやすい用語、表現を使用
    • 専門用語には簡単な説明を挿入

     

    このような作成のコツを意識して、「リモートワークの現状」というテーマを例に情報提供型の構成案を作成しました。

    発表の際に使える英語フレーズも一部記載していますので、ぜひ参考にされてください。

    Informative Presentation(情報提供型)スライド構成案

    1. Title Slide(タイトル)
      Remote Work Trends in 2025(2025年 リモートワークの現状)
    1. Introduction(定義と背景)
      Today, I will provide an overview of current remote work trends.
      (本日は、リモートワークの最新動向についてご紹介します。)
    1. Data & Statistics(グラフや数値で現状を示す)
      As you can see from this chart, adoption has increased significantly.
      (このグラフから分かるように、導入率は著しく増加しています。)
    1. Key Benefits(主な利点)
      ここでは整理したメリットを箇条書きにしましょう。
    1. Summary(主要ポイントを再確認)
      In summary, remote work offers flexibility, cost savings, and higher productivity.
      (要約すると、リモートワークは柔軟性、コスト削減、そして生産性の向上をもたらします。)
    1. Q&A(質疑応答)
      If you have any questions, please feel free to ask us.
      (ご質問がございましたら、お気軽にお尋ねください。)

    Pitch Presentation(提案・営業型)

    「提案・営業型」は、投資家や顧客をターゲットに、アイデア、企画、製品、サービスを売り込む際に使用します。

     

    作成のコツ

    • 短くもインパクトがある説明を心がける
    • 「Game-changer」など、強い表現を使用
    • 効果的かつ説得力のあるデータを活用
    • 市場性・優位性・収益性を明確に伝える
    • 課題・解決策・メリットを具体的に整理
    • 視覚的にわかりやすいシンプルなスライドを意識

     

    提案・営業型のサンプルとして、「投資家向け新サービスの提案」をテーマにした構成案を紹介します。

    8つの構成パートを一緒に見てみましょう!

    Pitch Presentation(提案・営業型)スライド構成案

    1. Title Slide(タイトル)
      Introducing Our New Service(新サービスのご紹介)
    1. Problem(課題提起)
      Our service addresses a key gap in the market.
      (我々のサービスは、市場の重要なギャップに対応するものです。)
    1. Solution(製品やサービスのソリューション提案)
      This new service is a game-changer.
      (この新サービスは、革新的なものです。)
    1. Market Opportunity(市場規模や成長性)
      ここでは提案するサービスが市場で成長する可能性、競合状況、市場規模などについて述べましょう。
    1. Business Model(収益化の仕組み)
      Here is our revenue model and growth projection.
      (こちらが我々の収益モデルと成長予測です。)
    1. Roadmap(実行計画、タイムライン)
      今後、どのようにビジョンを実現していくのか、フェーズごとの計画とマイルストーン、収益化のタイミングなどを具体的に述べましょう。 
    1. Call to Action(投資や参画を促す)
      We invite you to join us and be part of this journey.
      (ぜひ我々にご参画いただき、この旅路の一員となってください。)
    1. Q&A(質疑応答)
      We have about 15 minutes for questions, so please go ahead.
      (15分ほど質疑応答の時間を取っていますので、どうぞお尋ねください。)

    参加者の声

    今回も多くの参加者からたくさんの反響が寄せられました。いただいた感想の一部を紹介します。

    「教科書的な英語ではなく実用的な英語をご紹介いただき、毎回有意義に視聴させていただいております」

    「プレゼンテーションが6つに分類されていて今後効果的な資料を作成する参考になると感じた」

    「英語プレゼンテーションのことでしたが、日本語のプレゼンテーションに役立つ内容で、参考にさせていただきました」

    「プレゼンの発表編セミナーも楽しみにしています」

    とらんちゃん

    英語力をさらに高めたい方向けにとても好評だよ!
    発表編のセミナーも開催準備中らしいよ。楽しみだね!

    セミナー運営の裏側

    「英語プレゼン」と聞くと、ついついレイアウトやデザインを整えることに気を取られがちですが、今回のセミナーでは講師の木村先生からこんな印象的な言葉がありました。

     

    『「伝える・伝わる」英語プレゼン資料作成の最大のポイントは、体裁にフォーカスしすぎるのではなく、まずプレゼン自体の構成や流れをしっかり組み立てること。』

     

    このメッセージを軸に、

    「自分のプレゼンはどのタイプに当てはまるかな?」「このタイプは自分の業務に近いかも」と、自身の業務に照らし合わせながら、主体的に学んでいただける内容になったかと思います。

     

    次回のセミナーでは、アンケートでも「苦手」と感じている方が多かった「プレゼン発表」にフォーカスした内容を予定しています。すぐに使える英語フレーズや、話し方のちょっとしたコツなど、より実践的な内容を盛り込む予定です。

     

    今後も、参加者の皆さまの声に耳を傾けながら、現場で役立つ英語セミナーをお届けできるよう、チーム一丸となって準備を進めてまいります。次回もぜひご期待ください!

    まとめ

    いかがでしたか。「伝える・伝わる」プレゼン資料作成に役立つヒントを紹介しました。「誰に」「何を」「どのように訴求したいか」を明確にし、目的に合ったプレゼンタイプを活用しましょう。

    英語コミュニケーションに関する関連記事は他にもあります。興味がある方はぜひご覧ください。

    今後のセミナー情報

    翻訳センターでは、今後も「英語コミュニケーション」にフォーカスしたセミナーシリーズを開催予定です。また、過去に開催した各種セミナーをアーカイブ配信しております。下記の「セミナー情報ページ」に、公開中のセミナーや新着情報をアップデートしていますので、ぜひご確認ください。

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    ここまでお読みいただきありがとうございました。

    翻訳センター ブログチーム

    とらんちゃん

    とらんちゃん

    「とらん」だけに「トランスレーション(翻訳)」が得意で、世界中の友達と交流している。 ポケットに入っているのは単語帳で、頭のアンテナでキャッチした情報を書き込んでいる。

    • 生年月日1986年4月1日(トラ年・翻訳センター創業と同じ)
    • モットー何でもトライ!
    • 意気込み翻訳関連のお役立ち情報をお届けするよ。

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