英語の特徴とは?共通語になった背景や翻訳時の注意点を解説|ことログ
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英語は、世界で最も影響力のある言語の一つとして、コミュニケーションや貿易、文化の発展に大きな役割を果たしてきました。中世イングランドに起源を持ち、長い歴史の中で変化しつつ外部の影響も受けながら進化してきた英語は、現在では国際共通語として世界中の人々をつなぐ存在になっています。
英語はどのようにして生まれ、広がり、世界をつなぐ「国際共通語」となったのでしょうか。本記事では、その起源からドラマチックな進化の過程、そして現代英語のユニークな文法構造まで、知っているようで知らない英語について解説します。
英語を話す人の中で、ネイティブスピーカーが占める割合は、25%程度。
残りの75%はノンネイティブなんだって。そう聞くと、なんだか勇気がわいてくるよね。
臆せずどんどん使っていこう!
この記事で、英語の特徴や歴史を紹介していくよ~。Let’s dive in.
英語の概要
英語は、中世イングランドに起源を持つインド・ヨーロッパ語族の西ゲルマン語に分類されます。アングロ・サクソン方言から発展し、後にノース語やノルマン・フランス語など、多様な言語の影響を受けながら、現在の形へと変化してきました。
英語を話す人は母語話者と非母語話者を含め約15億人で、世界人口の約20%(5人に1人)に相当します。そのうち3億9千万人が母語話者です。英語は米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの主要言語であり、多くの国で公用語または第二言語として使われています。
What is the most spoken language? | Ethnologue Free(外部サイト)
皆さんもご存知のとおり、英語は世界で最も広く学ばれている言語の一つです。国際的なビジネス、科学、技術、娯楽の分野で重要な言語であり、グローバルなコミュニケーションには欠かせない存在です。
英語の歴史~古英語から現代英語まで~
英語の歴史は、一般的に以下の4つの時代に区分されます。
- 450~1100年:古英語 (Old English)
- 1100~1500年:中英語 (Middle English)
- 1500~1700年:初期近代英語 (Early-Modern English)
- 1700年~現在:現代英語 (Modern English)
一つずつ、詳しく見ていきましょう。
1. 450~1100年:古英語 (Old English)

The Anglo-Saxon Chronicle(アングロ・サクソン年代記)
Benjamin Thorpe, Public domain, via Wikimedia Commons
英語の起源は、5世紀頃にブリテン島へ移住したゲルマン民族のアングル人、サクソン人、ジュート人(総称してアングロ・サクソン)にさかのぼります。そのため、古英語の語彙は主にゲルマン系に由来し、一部にはラテン語から取り入れられた語も見られます。現在の英語には見られない古英語特有の語形や語彙が多く、現代の英語話者には理解できないほどですが、最も基本的かつ日常的な語彙の多くは古英語に由来しており、現代英語の礎となっています。
例えば、曜日の「Tuesday」「Wednesday」「Thursday」「Friday」は、現代に残る古英語の単語です。これらは北欧神話やアングロ・サクソンの神々に由来します。
その後、8世紀から11世紀にかけてノース語を話すヴァイキングの侵攻により、古英語はその影響を強く受けました。文法が簡略化され、ノース語由来の語彙が数多く取り入れられました。例えば、代名詞の「they」「their」「them」はノース語から来ています。
2. 1100~1500年:中英語 (Middle English)
英語に最も大きな影響を与えた出来事は、1066年の「ノルマン・コンクエスト(ノルマン征服)」でしょう。ノルマン・コンクエストとは、フランスのノルマンディー公ギヨーム2世がイングランド王国に侵攻し、ノルマン人がアングロ・サクソンから王位を奪った出来事です。ノルマン人は、アングロ・サクソンの支配層の大半をフランス語話者に置き換え、フランス語が支配階級の言語となり、法律、政治、芸術、料理に関する数千のフランス語単語が英語に取り入れられました。
この時期には、多くの複雑な文法や語形変化がさらに失われ、現代英語のような語順に大きく依存するシンプルな文法構造へと移行していきます。
3. 1500~1700年:初期近代英語 (Early-Modern English)
初期近代英語への移行は、印刷機の導入とスペルの標準化、そしてルネサンスによって促進されました。1476年にイングランドに印刷機が導入されると、印刷物の流通が拡大し、人々の識字率が向上するとともに英語のスペルや文体が、次第に統一されていきます。特に、聖書やシェイクスピア作品が広く読まれ、語彙・表現に大きな影響を与えます。さらに、ルネサンスによって学問も発展し、科学や哲学、芸術の領域で、ラテン語・ギリシャ語からの借用語が多数流入しました。この時代の後期に属する作品は、現代英語を話す人にもある程度理解することが可能です。
4. 1700年~現在:現代英語 (Modern English)
現代英語は、大英帝国の植民地拡大や世界貿易、産業革命の影響を受け、多様な言語からの借用によって語彙が飛躍的に増加しました。中英語から初期近代英語期に進んでいた文法の単純化も、この時期にさらに進み、定着していきます。大英帝国の拡大、さらに後のアメリカ文化の影響も相まって、英語は世界の「リンガ・フランカ(※)」の地位を確立します。
※「リンガ・フランカ」とは、母語が異なる人たちが、意思疎通するときに共通語として使われる言語のこと。
英語を公用語として使用している国・地域
英語は、今日のグローバルコミュニケーションにおける「リンガ・フランカ」として広く定着しています。そしてビジネスにおいても、貿易、テクノロジー、金融をはじめとするあらゆる産業において、国際的な企業間のコミュニケーションや交渉を円滑にしています。さらに、インターネット上では英語が主要言語となっており、全世界のWEBサイトの半数以上が英語で書かれています。
このように世界中で広く使われている英語は、2025年現在、58の国と28の地域で公用語として採用されています。これらの国々の多くは、かつて大英帝国の影響を受けた地域です。
しかし、興味深いことに、下記の国では、英語が事実上の主要言語であるにも関わらず、憲法や法律で「公用語」として正式に定められていません。
- アメリカ合衆国
- イギリス
- オーストラリア
- ニュージーランド
英語を使う国として真っ先に思い浮かぶアメリカやイギリスで、英語が公用語じゃないってビックリだね。
ちなみに、日本も公用語は定めていないんだよ。
公用語を定めない理由はさまざまですが、代表的な理由として、民族間のバランスや歴史的・文化的背景への配慮、実務上の柔軟性の確保が挙げられます。
【参考】世界の国々の使用言語
(キッズ外務省)世界の国々 基本情報を調べてみよう! | 外務省(外部サイト)
一方で、英語は多くの政府機関やその他組織で、公式言語として広く使用されています。
【例】
国際連合(UN):
英語は6つの公用語の一つであり、主要な作業言語(※)として文書作成や日常業務で使用されています。
※「作業言語(working language)」とは、国際機関や多言語組織において、実務に用いられる言語のこと。
欧州連合(EU):
公用語として、24言語が認められています。その中でも、英語は主要言語の一つとして、組織内の業務や対外的なコミュニケーションにおいて、最も広範に使用されています。
国際オリンピック委員会(IOC):
英語はフランス語と並ぶ公用語であり、選手や関係者とのコミュニケーションにおいて主要な役割を果たしています。
英語が世界共通語になった背景

なぜ英語がこれほど多くの国や地域、そして国際機関の公用語となり、さらにはビジネスや国際コミュニケーションにおける世界共通語として機能し、世界で最も学習者の多い言語になったのでしょうか。その背景を詳しく見ていきましょう。
そもそも英語はいつから世界共通語になったの?
英語は、歴史的な背景と現代以降の社会的・経済的な要因が組み合わさり、19~20世紀ごろにかけて徐々に世界の共通語としての地位を確立しました。
19世紀を通じて、英語は大英帝国の政治的・軍事的影響力により世界中に広まりました。植民地支配を通じて、北米、オーストラリア、インドなど多くの地域で行政や教育の言語として定着したのです。
その後、20世紀に入ると、アメリカ合衆国が世界的な超大国として台頭し、この流れをさらに加速させます。第二次世界大戦後、アメリカは経済・軍事・技術革新の分野で世界をリードし、国際貿易や金融、そして大衆文化における影響力も加わり、英語は国際社会で揺るぎない存在となりました。
さらにインターネットの普及や、グローバリゼーション、多国籍企業の拡大が、ビジネスコミュニケーションにおける英語の重要性を一層高めています。
かつて大英帝国の一部であった国々の多くは、独立後も英語を公用語として使用し続けており、この歴史的背景が現在の英語の広がりを支えています。
多民族国家でも広く学ばれ使用されている
現在、英語は世界で最も学ばれている言語であり、学習者は15億人以上と言われています。
世界の縮図とも言える多民族国家で、国をまとめる手段の一つとして英語が学ばれていることも、英語が世界共通語として機能していることを物語っています。
例えば、インドでは、英語はヒンディー語と並んで政府、教育、ビジネスで使用され、数百の地域言語を持つ国をまとめる役割を担っています。
シンガポールでも、政府、教育、ビジネスの主要言語は英語であり、中国系、マレー系、インド系といった多民族間の中立的なコミュニケーション手段として選ばれています。
同様に、ナイジェリアや南アフリカでは、英語が政府や法律の公用語として使われ、複数の民族間のコミュニケーションを円滑にしています。
ビジネスにおいて「架け橋」の役割を果たしている
英語は、グローバルビジネスにおいても、異なる文化・人種・国籍を持つ人々をつなげる重要な架け橋となっています。
ビジネスにおいては、効率性、正確性の観点で円滑なコミュニケーションが必須です。言語的な障壁を乗り越えるため、英語は国際ビジネスの現場で広く浸透しており、特定の分野では、英語が業界標準として使用されています。
- テクノロジー分野:ソフトウェア開発、技術文書作成など、イノベーションのほとんどが英語で行われる
- 医学・科学分野:研究論文、国際会議で英語が使われ、各国間で知識交換が行われている
- 法務分野:多国籍企業や国際的な契約書・合意書は、内容の明確さを保つために英語で作成されることが多い
- 金融業界:国際市場や銀行システムにおける取引や報告には英語が使用されている
- 航空業界:世界共通の航空管制言語として英語が採用されている
- 観光サービス業:英語が旅行者とサービス提供者の共通言語として機能している
英語の特徴
ここからは、英語そのものについて詳しく見ていきましょう。
英語の文法的な特徴、発音、日本語との違いについて取り上げます。

英語で使用する文字
現代英語は、26文字からなるラテンアルファベットを使用しています。このうち、5文字が母音、19文字が子音、そして2文字は母音にも子音にもなることがあります。また、それぞれの文字には大文字と小文字があります。
Aa Bb Cc Dd Ee Ff Gg Hh Ii Jj Kk Ll Mm Nn Oo Pp Qq Rr Ss Tt Uu Vv Ww Xx Yy Zz赤は母音を示し、青は母音にも子音にもなる文字を示します。
英語は通常、大文字と小文字を混ぜて書きます。
大文字は、文の最初の単語の最初の文字や、固有名詞を構成する単語の最初の文字に使われます。
デジタルコミュニケーションの普及に伴い、英語はすべて大文字、または、すべて小文字で書かれることもあり、独自の意味を持ちます。例えば、すべて大文字は緊急性、怒り、または強調を示し、すべて小文字は非公式さ、親密さ、またはリラックスしたカジュアルなトーンを示します。
THIS MATTER IS EXTREMELY URGENT, PLEASE TAKE ACTION NOW.
(この件は非常に緊急です。今すぐ対応してください)
hey there, just wondering are you free tonight?
(やあ、今夜空いている?)
全部小文字にすると、やさしく感じるね。
ニュアンス的には、すべてひらがなで「おつかれさまー」と書くイメージに似ているのかな。
スペルと発音が一致しないケースが多い

スペルと発音が異なる単語が数多く存在するのも、現代英語の特徴です。
実は、ほとんどのヨーロッパ言語と同様に、英語のスペルもかつては基本的に発音と一致していたのです。
なぜスペルと発音が一致しなくなったのでしょうか。
それには、前半の英語の歴史でも触れた「印刷機の導入」が深く関わっています。
当時のイングランドでは、英語の方言差が大きく、かつ統一された標準語が存在していませんでした。そのため、王室の文書局(Chancery)では、ロンドンおよび中部イングランドの方言を基盤とし、比較的統一された書き言葉である「チャンセリー英語(Chancery English)」を行政文書や法律文書などに使用していました。1476年に印刷機を導入したウィリアム・カクストンは、印刷のためにこのチャンセリー英語を採用しています。その後、印刷物が普及するにつれ、この書き言葉のスペルが事実上の標準となっていったのです。
しかし、印刷物の普及によってスペルが固定された一方で、話し言葉は印刷物の影響を直接は受けず、地域差や社会変化に応じて、独自に変化していきました。特に、1400年代から1600年代にかけて起きた「大母音推移(Great Vowel Shift)」では、発音体系に大きな変化が生じたのに対し、スペルは変化せず、旧来の表記を維持したため、スペルと発音に乖離が生じました。
このように、先にスペルが固定化し、その後、発音が大きく変化した結果、現代英語ではスペルと発音の不一致が生じていったのです。
語順によって意味が決まる
英語と日本語の大きな違いの一つは、英語が語順によって文法的な関係や意味を決定する「分析的言語」であるのに対し、日本語は助詞を使って文法的な役割を示す「膠着語(こうちゃくご)(※)」であるという点です。
※「膠着語」とは、「食べる」「食べます」「食べません」のように、語幹「食べ」に、否定などの意味を持つ要素を付け加えて文法関係を表す言語。代表的な言語として、日本語以外に、韓国語、トルコ語などがある。
英語の標準的な語順は、主語 (S) - 動詞 (V) - 目的語 (O) です。この語順は非常に厳格で、語順を変えると意味が完全に変わってしまいます。
例えば、「猫がネズミを追いかけた」を意味する“The cat chased the mouse.” の語順を、“The mouse chased the cat.” に変えると、「ネズミが猫を追いかけた」と逆の意味になります。
これは語順そのものに「誰が誰に何をしたのか」を示す役割があるからです。
一方、日本語では は、が、を などの助詞が文法的な役割を示すため、語順に柔軟性があります。
例えば、先ほどの「猫がネズミを追いかけた」は、助詞によって主語(猫が)と目的語(ネズミを)が明確に示されているため、「ネズミを猫が追いかけた」と語順を変えても意味は全く変わりません。
語順を変えても意味の変わらない日本語と違い、英語では語順を誤ると、混乱や全く異なる解釈につながる可能性があるのです。
名詞の単数・複数で「意味」が変わる
日本語では省略されることの多い単数・複数の区別が、英語では厳密に使い分けられることも、日本人の英語学習者には感覚が掴みにくいポイントの一つです。英語が単数・複数を重視するのは、単複によって意味が異なるケースがあることや、主語の数に応じて動詞の形が変化するからです。
- 単数・複数によって意味が変わる例

- 主語の数に連動した動詞の変化
A book is on the table.(1冊の特定されていない本がテーブルの上にあります)
Books are on the table.(2冊以上の特定されていない本がテーブルの上にあります)
上記の例では、単数形 book に合わせて動詞は is、複数形 books に合わせて動詞は are に変わります。
ただし、英語の単数・複数の扱いは例外も多く、注意が必要です。
- 見た目が複数形でも単数扱いになる名詞:news, economics など
◯ The news is on at 6 p.m.
☓ The news are on at 6 p.m.
(ニュースは午後6時に放送されます)
- 集合名詞(単数形で集団を表す名詞)は意味的に複数でも単数扱い:staff, equipment など
◯ The ground staff is preparing for the aircraft arrival.
☓ The ground staffs are preparing for the aircraft arrival.
(地上スタッフは航空機の到着に向けて準備をしています)
- 物としては一つでも、複数扱いになる名詞:scissors, glasses など
◯ These scissors are not sharp.
☓ This scissors is not sharp.
(このはさみは切れ味がよくありません)
同じことを表現する文法が複数存在する
英語には、同じ意味を表現する文法が複数存在します。表現のバリエーションが多いとも言えます。これは、古英語から現代英語への歴史的な変化の中で、異なる由来を持つ構文が共存し、どちらも定着したことが大きな要因です。
いくつか例を見てみましょう。
- 「to不定詞」と「-ing動名詞」
・I like to swim.
・I like swimming.
(どちらも「泳ぐのが好き」という意味)
- 所有を表す「’s」と「of」
・My father’s car is red.
・The car of my father is red.
(どちらも「父の車は赤い」という意味)
- 比較級・最上級 「er-est」型と「more-most」型
・She is taller than him.
(彼女は彼より背が高いです)
・He is the most popular person in the office.
(彼はオフィスで一番人気のある人です)
「er-est」は、短い形容詞、「more-most」は長い形容詞で使われることが多いです。
上記の他に、未来を表す「will」と「be going to」や、義務を表す「must」と「have to」などがあります。
同じ活用形でも役割が変わる
英語の動詞は、主語や時制に応じて形が変わりますが、同じ活用形でも異なる役割をすることがあります。
形だけでなく「どの位置で、どのような働きをしているか」を意識することがポイントです。
- 【現在分詞「-ing」形】
[動名詞]
Reading is fun.(読書は楽しい)
→ 名詞化し、文の主語になっている
[進行形]
She is reading a blog article.(彼女はブログ記事を読んでいる)
→ 現在進行形の動詞句「is reading」の一部になっている
[形容詞的用法]
She wore her reading glasses while checking the documents.(彼女は書類を確認する間、読書用のメガネをかけていた)
→ 名詞「メガネ」を修飾する形容詞として使われている
- 【過去形・過去分詞「-ed」形】
[過去形]
They closed the shop early because of the storm.(嵐のため、彼らは早めに店を閉めた)
→ 過去の動作を示す
[完了形]
I have closed all the windows because it’s getting cold.(寒くなってきたので、すべての窓を閉めた)
→ ある時点までに完了した動作をあらわす現在完了形「have closed」の一部になっている
[受動態]
The store is closed on Sundays.(その店は日曜日は閉まっている)
→ 受動態「is closed」の一部になっている
[形容詞的用法]
We entered through a closed gate at the back of the building.(建物の裏にある閉じられた門から入った)
→ 名詞「門」を修飾する形容詞として使われている
英語翻訳の注意点やポイント
ここからは、英語翻訳に関する注意点について紹介していきます。
桁区切り・小数点
英語では伝統的に数字の桁区切りにカンマ「,」、小数点にピリオド「.」を使用します(例:1,234,567.89)。これは、日本語と同じ表記です。
一方で、その他の言語、特にヨーロッパの言語の表記は異なります。多くのヨーロッパ言語では桁区切りに半角スペース「 」やピリオド「.」、小数点にカンマ「,」を使うことが一般的です(例:1 234 567,89 または 1.234.567,89)。
なお、国際的な文書において、このような違いは混乱を招く可能性があるため、近年では国際度量衡局(BIPM)や国際純正・応用化学連合(IUPAC)などの組織が、桁区切りにスペースを使用することを推奨しています(例:1 234 567.89)。
桁区切りや小数点に関する情報も含め、各言語での注意点は以下の記事にまとめています。ぜひ参考にしてください。
インクルーシブ・ランゲージを理解する
「インクルーシブ・ランゲージ(Inclusive Language)」とは、日本語では「包括的な言語」と訳され、性別、年齢、宗教、障害、人種などに関わらず、誰もが尊重され、排除されていないと受け取れるように配慮した言葉遣いのことです。
英語におけるインクルーシブ・ランゲージは、1950年代から1960年代にかけて、公民権運動やフェミニズム運動を通じて生まれました。既存の言語表現が差別的な偏見を意図しているとの指摘から、「fireman」のような性別を前提とした表現ではなく、「firefighter」のようなジェンダー中立の言葉が推奨されるようになりました。
他にも、英語には「he/she」「his/her」のように性別の二者択一が強制されていたり、「mankind(人類)」のように男性中心のニュアンスが含まれている単語もあります。インクルーシブ・ランゲージではこうした表現を「they(単数)」や「humankind」へと置き換え、多様な背景を持つ人々へ配慮しています。
今日では、文化・歴史・社会的背景を反映する「言葉」を利用したコミュニケーションに、完全な中立はあり得ないという前提に基づき、インクルーシブ・ランゲージではジェンダー的に中立な用語、文化的に配慮した表現、差別的な言語の回避が重視されています。
インクルーシブ・ランゲージについては別の記事で紹介しています。こちらもぜひあわせてご覧ください。
多様性に配慮して英語コミュニケーションを!インクルーシブ・ランゲージとは
荒くれ者のヴァイキングが使っていた「they」「their」「them」がいまでは多様性に配慮した代名詞として再注目されているだなんて。
言葉って、ほんと面白いよね。
翻訳を依頼するときに国の指定は必要?米国英語、英国英語の違いとは?

英語は世界中の多くの国や地域で使われているため、地域ごとにアクセントや用語、表現の違いがあります。英語の多様性は、話し言葉に多く見られますが、書き言葉、特にフォーマルな文章では統一される傾向にあります。
また、アメリカのポピュラー文化の広がりや映画・テレビ・音楽を中心としたエンターテインメント産業の人気により、多くの英語話者はアメリカ英語に慣れています。そのため、ビジネスやフォーマルな場面では、アメリカ英語が標準として使われることが一般的です。これに合わせて、日本の翻訳業界でもアメリカ英語が主流となっています。
アメリカ英語を使わない地域の読者は、スペルや表現の細かな違いに気付くことはあっても、内容理解に支障が生じることはほぼありません。
ただし、状況によっては、対象読者により馴染みのある英語を使う方が望ましいこともあります。例えば、英国で開催される展示会向けのコンテンツやマーケティング資料では、イギリス英語を使用するほうが適切です。
ターゲット市場に合わせた言葉のローカライズは、ブランド価値を高め、メッセージを効果的に届けるための重要な戦略にもなります。

※オーストラリアとシンガポールは旧英国植民地であるため、基本的にイギリス式を採用
まとめ
いかがでしたか。
英語の起源と進化の過程、特徴や翻訳時のポイントについて説明しました。
5世紀の島国の言葉が、現在では世界で多くの人に使われる共通語になった歴史からも、英語が社会や文化とともに大きく変化してきたことがわかります。
こうした言語の変化は、現代においてはインクルーシブ・ランゲージなどへの取り組みともつながっています。
英語に限らず、ビジネスの場では、相手の文化や価値観を尊重した「正しい言葉選び」が信頼の鍵となります。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
翻訳センター ブログチーム
とらんちゃん
「とらん」だけに「トランスレーション(翻訳)」が得意で、世界中の友達と交流している。 ポケットに入っているのは単語帳で、頭のアンテナでキャッチした情報を書き込んでいる。
- 生年月日1986年4月1日(トラ年・翻訳センター創業と同じ)
- モットー何でもトライ!
- 意気込み翻訳関連のお役立ち情報をお届けするよ。
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