インバウンド成功の鍵 | プロモーション動画の重要性

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昨今よく目にするインバウンド対応の動画やSNSなどによるプロモーション。
インバウンド戦略の記事でも触れましたが、観光庁が公開している「インバウンド消費動向調査」によると、訪日前の情報源はSNSが40.6%、次いで動画サイトが37.9%と全体の大半を占めています。
一方で、急激なインバウンドの回復に対応が追いついていない、何から始めればいいのか分からないという企業や自治体が多いというのも事実です。この記事では、インバウンド対応に欠かせないツールの一つ、「動画」を中心にプロモーションの考え方についてご紹介します。

数あるプロモーション方法の中でも視覚的にアピールできる動画コンテンツ。
どんなふうに活用できるのかな?
プロモーションの考え方から深堀りしていくよ!
インバウンド対応をはじめる前に
インバウンド対応と一口にいっても、検討すべき内容は多く、その手段も多岐にわたります。自社の商品やサービスの特長をふまえ、どういった人たちに、何を、どのような方法でアピールしたいのかを洗い出し、効果的なプロモーションにつなげましょう。
4つのポイント
- 1. 誰に:ターゲティング
一つに絞る必要はありませんが、ある程度ターゲットをイメージしましょう。
例えば欧米諸国とアジア圏(東南アジアまたは中国・韓国)では、滞在期間や旅の目的も違えば、刺さるコンテンツも異なります。ショッピングや日本食を楽しみたい、日本の自然や文化などを体験したいなど、ターゲットの国や地域の特性から興味や嗜好の傾向を掴み、商品やサービスとうまくリンクさせましょう。 - 2. いつ: 時期と頻度
ターゲットの訪日シーズンを把握し、アプローチに最適な時期と頻度を特定しましょう。よく知られる海外の祝日に中国の春節やタイのソンクラーンなどがあります。短期滞在型の旅行者は直前に予定を決めることもありますが、欧米などに多い長期滞在型は半年~1年前から訪日プランを立てる方も多いはずです。 - 3. 何を:伝えたいこと
何を伝えたいかを明確にしましょう。必ずしも正解は一つではなく、売りたい商品やターゲットのシチュエーションによって、伝える内容も変わってくるかもしれません。
店舗を例にあげると、旅行前と旅行中では知りたい情報や困りごとも異なるため、訴求のポイントも変わります。
例えば、旅行前の訪日計画中には「施設の魅力」や「体験できること」、旅行中には「アクセス方法」や「混雑状況」など、伝えるべき内容はシチュエーションによって異なります。
日本人の常識や感覚にとらわれず、外国人観光客の視点にたって考えることも必要です。コンテンツ制作の企画段階からネイティブスタッフに加わってもらうのもいいかもしれません。 - 4. どのように:手段
どのようなツールや媒体で発信するかを検討しましょう。
チラシや広告、サイネージなどのオフライン施策に加え、SNSやキャンペーンサイトなどのオンライン施策も有効です。どの媒体で発信してどのように広めるのか、発信のタイミングや頻度も含めて全体のプロモーション設計を行うことも重要です。
媒体例:
テレビ、ラジオ、雑誌、フリーペーパー、店頭、旅行博などの展示会やイベント
メルマガ、インフルエンサー、ブログ、SNS、キャンペーンサイトなどのWEBメディア
Facebook、Instagram、X、Weibo(中国)、Naver(韓国)など

同じ商品でも、ターゲットによってツールや見せ方を変えれば
より多くの人に興味をもってもらえる可能性もありそうだね!
インバウンドで動画を活用するメリットとは?
冒頭で、訪日前の情報源はSNSに次いで動画が多いというお話をしました。
ここでは、SNSを含むさまざまな媒体で活用できる汎用性の高いコンテンツである「動画」にスポットをあて、具体的なメリットについてご紹介していきます。
動画を利用するメリット
- 1. 動画視聴の現状(ビジネス全般)
インターネットの利用は2022年から2023年の1年間でも大幅に増えており、年代に関わらず動画サービスの利用率が最も高いというデータがあります。また、動画コンテンツの活用によって、約60%の企業が「成果が向上した」と回答しています。
- 2. 情報伝達のはやさ
動画は短時間で多くの情報を伝えることができます。1分の動画には、WEBページ約3,600ページ分もの情報量が含まれているともいわれています。 - 3. 視覚と聴覚へのアピール
動画は視覚と聴覚の両方に訴えるため、記憶にも残りやすく、視聴者はまるで実際にその場所を訪れたかのような体験ができますよね。きれいな風景やシズル感たっぷりの演出で、商品の魅力を最大限に引きだすことができます。 - 4. 言語の壁を越える
映像は言葉を超えて情報を伝えることができるため、世界中の方に魅力を伝えることができます。字幕やナレーションを多言語対応にすることで、さらに効果的に情報を伝えましょう。 - 5. 拡散力
動画はSNSなどでシェアされやすく、高い拡散力があります。魅力的なプロモーション動画は多くの人々に拡散され、より多くの潜在的なお客さまに情報を届けることができます。 - 6. マナーや理解の向上
動画は商品のPRだけではなく、日本の風習を知らない方にもマナーやルールなどを分かりやすく伝えることができます。日本食の食べ方や施設の使い方などを動画で紹介することで、理解度やマナー向上にもつながり、トラブルを未然に防ぐことにもつながります。

動画プロモーション成功の目安とは?
では、動画プロモーションで成功!といえるのは一体どういう状態なのでしょうか?最終的に集客や売上げにつながることではありますが、下記もぜひ参考にしてみてください。
成功の目安
- 再生回数
再生回数 10,000回がひとつの成功ラインです。ニッチな市場や専門的な商品であれば、この数字は非常に高い評価を受けていることを表します。 - エンゲージメント率
視聴者が動画に対してどのくらい反応したかを示す指標を「エンゲージメント率」と言います。分野にもよりますが、通常は5%〜10%が良好とされています。これには、いいね、コメント、シェアなどのアクションも含まれます。 - コンバージョン率
動画視聴後、商品の購入や問い合わせなど実際の行動を取った割合を示します。プロモーション動画では、コンバージョン率 2%〜5%で一般的に「成功」とされています。

まとめ
いかがでしたか。今回はインバウンド対応に向けたプロモーションの考え方と動画活用のメリットをご紹介しました。
訪日外国人観光客に対する効果的な情報発信のツールとして、動画やSNSの影響はもはや無視できない時代になりました。翻訳センターは言語のプロでありながら、コンテンツの翻訳から動画制作、プロモーションまで、まるっとお手伝いできます。お気軽にご相談ください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
※記載の会社名、製品名およびロゴは、各社の登録商標または商標です。
翻訳センター コーポレートビジネス本部

とらんちゃん
「とらん」だけに「トランスレーション(翻訳)」が得意で、世界中の友達と交流している。 ポケットに入っているのは単語帳で、頭のアンテナでキャッチした情報を書き込んでいる。
- 生年月日1986年4月1日(トラ年・翻訳センター創業と同じ)
- モットー何でもトライ!
- 意気込み翻訳関連のお役立ち情報をお届けするよ。
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